航空券の価格設定

航空券に関して、先ほども述べたPEX航空券や普通に航空会社で販売されているノーマル運賃に関しては航空会社で購入しようが、どこの旅行代理店で購入してもツアー用ではないために航空券の値段は同一なのです。しかし、格安航空券に関しては、旅行代理店によって値段はまったく異なってくるのです。

格安航空券の値段構成は、航空会社からの卸値に旅行代理店の利益をプラスした値が格安航空券になると考えられます。ですので、自分たちの利益をどのぐらいにするのかによって、旅行代理店によって航空券の価格は大きく異なってくるのではないかと思います。例えばA店はツアー会社であるとします。ツアー全体で利益を得たいと考えているので、航空券からの利益に関しては最低限の利益で構わない方針を掲げるとします。宿泊料金などの別のツアー料金から利益が発生すればよいと考えている旅行代理店が存在するかもしれません。また航空券は航空会社からの卸値の値段のままで販売する旅行代理店も他社と差別化を図るために行うところもいると思います。それゆえツアー航空券は安いのです。

航空券を販売するのは旅行代理店だけではありません。チケットショップでも航空券は販売しています。あるチケットショップをB店と設定します。B店は航空券からの利益からしか自社の利益は図れないので、当然ながら自社利益をしっかり計算した上で格安航空券を販売するのではないかと思います。人件費なども考慮するとそこまで値下げすることはできないのではないかと思います。30000円で仕入れた航空券なら33000円ぐらいで販売することが損益分岐点になってくるのではないかと思います。当然ながら在庫の量によって料金設定も異なってくるのではないかと思います。

航空券の販売方法は多岐に渡り、ネットでも販売されているのです。例えばネット販売を専門に扱うチケットショップをC店とします。このC店では大量に航空券を仕入れて大量に販売しようと試みるとします。航空券一枚当りの利益は少ないとしても大量に販売を行う為に大きな利益が見込めるのではないかと考えます。このC店では30000円で仕入れて、31500円で販売をしているかもしれません。このように3つの例を挙げて考えてみましたが、格安航空券を考えてみると色々な価格設定方法があるということがわかります。